2021.10.06
【定点観測】岡山県の有効求人倍率-2021年8月、前月を大きく下回る1.38倍
2021年8月の岡山県の求人倍率は「1.38倍」
中国5県においてしばらく高水準を保っていた岡山の求人倍率ですが、8月は5県の中でも最も悪化幅が大きく、0.07ポイント低下の『1.38倍』となりました。
厚生労働省が発表する統計値の一つで、「求職者1人に対して、企業などから何件の求人があるか」を示します。有効求人倍率が1倍を上回ると求職者よりも求人数の方が多い(企業にとって人手が不足している)状況で、逆に1倍を下回ると求人数より求職者数が多い(求職者にとって仕事探しが難しい)状況となります。
有効求人数が前月に比べて0.3%増加したのに対し、有効求職者数が5.4%増加したことから、倍率としては低下する結果となっています。
主な産業の新規求人動向(対前年度比)
<増加>
金融・保険(+23.5%)、宿泊・飲食サービス(+20.5%)、製造(+12.1%)、サービス(+10.3%)、生活関連サービス・娯楽(+9.0%)、医療・福祉(+0.6%)
<減少>
卸売・小売(-12.0%)、学術研究・専門技術サービス(-11.1%)、不動産・物品賃貸(-10.2%)、建設(-6.5%)、情報通信(-2.5%)
(参照-岡山労働局 雇用情勢)
緊急事態宣言下ではあったものの、ワクチン接種が進み、求職活動を始める人が増えたものと見られます。一方で企業の求人には引き続き一服感が見られることから、今後も倍率は低下トレンドとなるかもしれません。引き続き変化を注視していきたいと思います。
過去の求人倍率
-2021年7月(1.45倍)
-2021年6月(1.45倍)
-2021年5月(1.41倍)
-2021年4月(1.42倍)