新生・両備システムズとして、西日本No.1のICT企業を目指す。
株式会社両備システムズ
代表取締役専務兼ビジネス戦略本部長 小野田 吉孝
1990年 両備システムズ入社
2009年 行政システムカンパニー 部長就任
2013年 執行役員就任
2017年 取締役常務執行役員就任
2019年 専務取締役就任
2020年 代表取締役専務就任
※所属・役職等は取材時点のものとなります。
前進的な合併により「新生・両備システムズ」が誕生
※株式会社両備システムズを存続会社とし、以下5社を統合
◆株式会社両備システムイノベーションズ(製造業/教育機関への情報サービス)
◆株式会社リョービシステムサービス(ITアウトソーシングサービス)
◆株式会社両備システムソリューションズ(⾦融/流通業への情報サービス)
◆株式会社リオス(運輸/交通業(移動体関連)への情報サービス)
◆株式会社エス・シー・ラボ(情報セキュリティサービス)
「西日本No.1のICT企業」に向けた中長期ビジョン
中長期ビジョンの実現に向けて注力している事業は大きく3分野、「公共」「ヘルスケア」「民需」です。それぞれの分野で戦略の違いはありますが、共通して目指しているのは、これまで培ってきた強みはそのままに、合併によるシナジーを強力に生み出しながら、より革新的で実効性の高いソリューションを提供していくこと。そして、その結果10ヶ年計画を達成し、「西日本No.1のICT企業」になることです。
10ヶ年計画達成の鍵を握る三本の柱
「ヘルスケア」分野に関しては、AIを活用したプロジェクトが加速しています。例えば早期胃ガンの深達度診断や新型コロナウイルスによる肺炎の罹患診断など、産官学連携による共同開発が進んでいます。学習精度を上げるために必要となる膨大なデータの管理や、AIをシステムに組み込む部分を我々が担っており、事業化に向けて形になりつつあります。AI活用と一口に言っても、それを我々が事業として展開していくには、実データの提供元や、実際に医療機器として製造・販売が可能なパートナーとの連携強化が必要となります。システム開発にとどまらず、そういった事業全体のスキームを構築することに注力しています。また「民需」分野においても、SI事業から自社プロダクトを基軸とするサービス・ソリューションに拡大、シフトします。いずれの分野においても、先進的技術を取り入れたデジタルトランスフォーメーションを推進し、グループ内外の連携を強めながら、次なる事業フェーズを見据えた投資を進めているところです。
マネジメントクラスの採用によるガバナンス強化
中途採用においては、Uターンのほか、我々の事業に興味を持ち、地縁のない岡山へIターンして入社してくれる方も増えてきました。システムエンジニアやPL・PMを中心に採用を続け、今後はAIアナリストやデータサイエンティストといった先進領域のエンジニアも積極採用していく方針です。
また、合併したことで浮き彫りになった課題として、「マネジメントクラスの強化」という点があります。以前は社員数700名強の規模でしたが、合併により1500名強に拡大しました。そうなると、これまで以上にプロジェクト単位、事業単位でガバナンスを効かせていく必要があります。従来は管理職やエグゼクティブクラスはプロパー社員の割合が高かったのですが、最近ではプロパーとのバランスを取った上で優先順位を付けながら、マネジメントポジションについても外部からお招きしています。
優秀な“人財”を招き入れる土台づくり
あくまで既存社員にとって不利益にならないようにという前提には立ちますが、優秀な方を招き入れる仕組み・枠組みを作っていけるように、こちらも中長期的な視点で変革を進めているところです。そうして迎え入れた方が社内で活躍し、既存社員に刺激と影響を与えながら組織全体のレベルが底上げされると、10ヶ年計画にも大きくドライブがかかりますし、実際にそうしたケースが生まれてきています。岡山にいながら、東京などの都市部や世界に目を向けても遜色のないレベルでキャリア構築ができる、そんな環境を実現するための土台づくりが私の役目の一つだと考えています。
変革しながらも守り続ける「忠恕」の精神
両備グループの経営理念「忠恕(ちゅうじょ)」は「真心からの思いやり」という意味で、これを体現したカルチャーが根付いています。「面倒見が良い」だとか、「一緒になって汗をかく」だとか、そうした関わり方を良しとする風土ですので、それに共感していただける方に入社していただきたいですね。