2021.12.16
岡山・倉敷・水島・瀬戸内地域に1兆円の航空宇宙産業を~産業クラスターを目指す『MASC』の挑戦
前澤さんといえば、バスキアの絵を123億円で落札したり、お金を配ったり、数億円する高級車を複数台所有していたり、80億円するといわれるプライベートジェットを所有していたり・・・今回の宇宙旅行も2人で100億円以上とか、お金のことが先行して話題になりがちですが、あまりに金額がデカすぎて私なんぞは全くピンときません(笑)
宇宙へ行くために約100日間、ロシアで訓練をされたようですが、訓練生活が長く、「ホテル代がもったいないからマンションを買っちゃおう」と内覧したマンションの価格が なんと40億円。その金額を聞いた前澤さんの反応が「安くね?」にはさすがに笑っちゃいました。
その感覚はまったく理解ができませんが、でも、前澤さんの魅力は、少年のように目を輝かせて無邪気にその瞬間を楽しんでいる(ように見える)というところだと思います。とても純粋で素敵だなぁ~と思いますし、前澤さんの活動から元気や勇気をもらってる人も多いのではないでしょうか。
さらに、今回の宇宙旅行は前澤さんにとっては序章に過ぎず、2023年中にはイーロン・マスク率いるSpaceX(スペースX)社の大型宇宙船「Starship(スターシップ)」に乗って月を周回する往復宇宙旅行が控えています。いや~、楽しみですねぇ。そこに至るまでにも数々のおもしろい話題を提供してくれるのでしょう。
さてさて、そんな宇宙といえば、岡山にある『MASC』という組織をご存知でしょうか?MASCは『岡山・倉敷・水島・瀬戸内地域に1兆円の航空宇宙産業を』をミッションに掲げる一般社団法人で、航空宇宙産業への参入などを見据えて瀬戸内エンジニアリング(倉敷市)などが2017年に結成し、現在は約50の企業・団体が加盟しています。
MASC/岡山県倉敷市水島地域への航空宇宙産業クラスターの実現に向けた研究会
https://masc-jp.com/
(出典元)MASC公式HP
そんなMASCは先日、日本で初めて「空飛ぶクルマ」の屋外無人飛行を成功させたことでも話題になりました。
水島地域といえば、水島臨海工業地帯を有する工業都市で、石油精製・石油化学、鉄鋼、自動車などの関連企業によるコンビナートが形成されており、全国でもトップクラスの製造品出荷額を誇っています。しかしながら、各産業ともに決して先行きが明るいとは言えず、組織再編や構造改革が待ったなしの状態です。例えば、三菱自動車の水島製作所の生産台数は2002年度の101万台から2015年度には40万台にまで縮小、2020年度には25万2956台まで落ち込んでいます。
こうした状況の中、水島臨海工業地帯がかつてのような勢いを取り戻すためにも航空宇宙産業クラスターの実現が期待されるところです。ちなみに、現在の三菱自動車水島製作所は、もともとは1943年に発足した三菱重工業水島航空機製作所が母体です。戦後、航空機からオート三輪の生産へ移行し、そこから独立したのが現在の三菱自動車水島製作所です。
水島に再び航空宇宙産業を!いつの日か、水島と前澤さんが何かのカタチでつながると面白いですねぇ~。今後も動きを注目していきたいと思います。