2021.04.28
転職支援サービスにおける「面談」の意味
「業務が忙しくて時間を取ることができません。電話で10分~15分であれば対応できますが、それで良いですか?一般的にはそんな感じですよね?」と--。
ご相談を頂く方の多くはご在職中で、仕事だけでなく家事や育児を両立されている方もいらっしゃるため、面談の時間を確保することが難しいことは重々承知しています。ただそれでも、10分、15分といった面談ではしっかりとしたご支援を始めさせて頂くことが難しく、可能であれば40分~1時間程度、またオンライン(ビデオ通話)での面談をお願いしています。
そもそも何のために面談するのか?
これまでの経験(スキル)や転職する上での希望だけであれば、職務経歴書などを拝見すればある程度分かりますし、面談もそれほど時間は必要ないかもしれません。しかし私たちは、その方が「どんな人なのか」をしっかり理解させて頂くことを大切にしています。
どんな価値観をお持ちで、どんなことに喜びを感じ(逆にどんなことにストレスを感じ)、どんなことを大切にしている方なのか。そして、これまでの経験からどんな力を培い、どんな強みを持っている方なのか、その上で、どんな希望があるのか。
これらのことは、外資系企業など「ジョブ型雇用」が定着している企業にお勤めの方からすると、「なぜそんなことを知りたいのか?」とお感じになるかもしれません。しかし、是非はともかくとして(二者択一ではないと思っていますが)、私たちがお付き合いしている地場企業の多くは「ジョブ型雇用」ではなく、「メンバーシップ型雇用」です。転職希望者の経験・スキルだけでなく、その方が『自社の「ミッション・ビジョン・バリュー」に共感し、中長期にわたる航海をともにする船員として、時に自分の担当領域を超え、目標の達成に向けてコミットしてくれるか』を重視しています。
※ただし、新卒入社のプロパー社員とは異なり、メンバーシップ型雇用をベースにしながら、その方の専門性や希望を考慮して柔軟に対応する、というケースが多いです。
「合う」会社に入社して頂くために
働き方が多様化し、「ジョブ型雇用」に移行する企業が増えているという話をよく耳にしますが、必ずしもそれが正しいということではないでしょうし、逆に、働く個人も特定の職務に限定せず、幅広い経験を積みたいと思っていたり、その企業が目の前の課題をクリアするために、自身に期待されることに全力で応えたい、という方も多くいらっしゃいます。それらを踏まえてポイントになるのは、「どんな人なのか」を理解させて頂くことで、「どんな企業が合うか」が見えてくるということです。
私たちは転職希望者も企業も担当する「両面型(両手型)」のコンサルタントとして、企業に対しても、「どんな企業なのか」、つまり仕事内容や条件といった求人内容だけではなく、どんな経営戦略か、競合優位性は、将来性は、風土・文化は、といった点をつぶさに確認しています。だからこそ、様々な側面でのマッチングを経て、「あなたに合う会社です」と自信を持ってご提案させて頂いているのです。
もちろん、ご経験などによっては面談をご案内できない場合もありますし、面談させて頂いてもご提案できる企業や求人が無い場合もありますが、もし面談をご案内させて頂いた場合には、私たちが大切にしていることをご理解頂いた上で、お時間を頂けると嬉しいです。