転職成功者インタビュー

株式会社ジョア
上野修二さん(仮名・営業) 27歳

自分でも気づかなかった適性を、キャリアコンサルタントが見つけてくれた。

上野修司さん(仮名)は、エンジニアから営業への転職に成功したリージョナルヒーローだ。岡山の大学院を卒業した後、大阪にある大手複合機メーカーに就職するも本来の希望ではなかった品質保証業務につき、自身のキャリアに不安を感じていた。また岡山に残してきた母と彼女のことも気がかりだった。「行動を起こすなら、早いほうがいい」と考えた上野さんは、入社3年目にUターンを決断。岡山での転職活動を始めた。当然エンジニアとして転職を検討していたが、リージョナルキャリア岡山のコンサルタントからの提案は意外なものだった。紹介されたのは、女性用オフィスウェアのメーカー。しかも職種は営業。はじめは戸惑ったが、洋服が好きで人と話すのも好き、そんな自分を理解したうえでの提案だった。「おかげで毎日が楽しくなった」と笑顔で話す上野さんに、体験談をうかがってみた。(※本記事の内容は、2015年5月取材時点の情報に基づき構成しています)

過去の
転職回数
1回
活動期間
エントリーから内定まで85日間

転職前

業種
OA機器メーカー
職種
開発(品質保証)
業務内容
プリンター、複合機などOA機器のソフトウェアの検査業務

転職後

業種
アパ レル(オフィスウェア)
職種
営業
業務内容
メーカー営業として取扱い店(代理店)の営業推進、管理

想定外の方向転換。品質保証のエンジニアから、営業へ

現在のお仕事はどんな内容ですか?

「女性のしごと服」を専門に企画・製造しているメーカーで、営業をしています。私も入社してから知りましたが、女性のしごと服といっても、ベストスカートや、オーバーブラウスなど、いろいろな種類があります。競合メーカーもたくさんあるのです。私たち営業は、全国各地にある販売代理店に対して、新商品の紹介や、展示会の開催をするなど、自社の商品をアピールしています。

入社前のご経歴を教えてください。

岡山の大学院を卒業後、大阪にある大手複合機メーカーに就職し、約3年間、品質保証部門でソフトウェアのエンジニアとして働いていました。簡単に言うと、製品の検査業務です。開発中の製品のデバッグ、プログラミングの修正、検査用プログラムの構築などを担当していました。

転職のきっかけは?

実は大学院生の頃、前職から内定をいただいた後に、父を亡くしました。母が1人残され、私は長男だったので、そのタイミングで岡山を出ることに迷いがありました。そのときは母の後押しもあり、大阪の企業へそのまま入社したのですが、なんとなく悶々とした日々を送っていました。いずれは実家へ戻るのか、それとも、大阪へ母を呼び寄せるのか。また、岡山には、大学時代から付き合っている彼女もいました。結婚すれば大阪に呼ぶことになりますが、彼女は大阪に知り合いもおらず、おもしろくないだろうと、いろいろと悩んでばかりの毎日だったように思います。加えて、仕事に対する不安もありました。元々は開発職を希望していたのですが、配属は品質保証部。もちろん重要な役割であることは承知しているのですが、この部門からいわゆる開発の最上流に関わるキャリアを進むことは難しく、将来的な自分のキャリアに漠然とした不安を感じていました。このままこの仕事で30歳を超えると地元での転職も非常に苦戦するだろうというイメージもあったため、動くなら早いほうがよいと思い立ち、27歳で岡山へ帰る決断をしました。

転職活動はどのように進めましたか?

まずは岡山の企業を調べることから始めました。インターネットで検索したり、岡山で働く友達に話を聞いたり。人材紹介会社にも数社登録しました。リージョナルキャリア岡山はインターネットで見つけたのですが、ホームページを見るとちょうど大阪での相談会の参加者を募集していたので、すぐに予約しました。大手の人材紹介会社はメールでのやりとりだけでしたが、リージョナルキャリア岡山の方は1対1で対面し、親身になって、私の意見をしっかり聞いてくださいました。また、その場で「こういった会社もありますよ」と求人案件を紹介していただき、大手にはない情報があるのだなという印象を持ちました。その後はリージョナルキャリア岡山だけで転職活動を進めよう!と決めました。しかし、転職活動は簡単には進みませんでした。

私ははじめ、開発系の職種を希望していましたが、経験してきたのは検査業務です。なかなか経験が活かせる募集案件がなく、あるメーカーに応募してみましたが、残念ながら不合格となってしまいました。今までのキャリアから開発職に就くのは厳しいかもしれないと思い始めたころ、「ぜひ紹介したい会社がある」と連絡をいただいたのが、今の会社でした。しかも募集職種は営業。正直戸惑いましたし、実際に「ちょっと待ってください」と言ってしまいました(笑)。ただその話は、面談の際に「服やおしゃれをするのが好きだ」と話したことを、キャリアコンサルタントの方が覚えていてくれたからだったのです。私、スーツをオーダーしちゃうほど、本当に服が好きなんですよ。また私自身、人と話すことが好きで人当たりも良いほうだと思うので、そんな私の好きなものや人柄を理解したうえで、紹介してくださったのかと思うと、うれしくなりましたし、気分も吹っ切れました。言われてみると、営業に向いているかもしれないな、と選考を受けさせていただくことにしました。

今の会社に決めたポイントは?

色々ありますが、特に第一印象が良かったことです。初めて会社に訪問した際、非常に活気がありました。前の職場はどちらかというと暗い雰囲気だったので「こんな雰囲気の中で働いてみたいな」と直感的に思いました。また面接では、服に対してのこだわりも感じられました。事務服といっても、華やかといいますか、おしゃれな事務服を作っているメーカーで、カタログで他社の製品と見比べてみても「ここの事務服の方が素敵だ!」と思いました。どうせ扱うのなら、自分自身も気に入った製品を扱いたいですから。社長もざっくばらんな方で、面接も楽しい雰囲気で臨めましたし、社員も若く、自由な雰囲気が感じられて「ここなら初めての仕事でも、頑張っていけそうだな」と思いました。

定時帰りが週2回。プライベートな時間も楽しめるようになった

転職していかがでしたか?

最初は正直なところ、分からないことだらけでした。最初は出荷場で、出荷を手伝いながら商品を覚えることからのスタートでした。2カ月後、先輩について出張に行くようになり、少しずつ営業の仕事内容がわかってきました。入社して半年たった頃からは、1人で代理店を訪問するようになりました。お客様との会話という点では難しさはあまり感じていませんが、先輩と一緒に訪問すると、提案力の違いを実感します。提案する際、伝え方に工夫が必要だと思いますが、その工夫が足りず、先輩から注意を受けたこともありました。まだまだ営業力を鍛える必要があり、日々勉強です。

生活面での変化はいかがですか?

今は実家で、母と姉弟と一緒に暮らしています。姉も弟も、実家を離れていたのですが、結局3人とも帰ってきました。以前の仕事では、24時を過ぎて帰宅することも多くありましたが、今は、18時の定時帰り日が週2回もあります。帰宅すると、母が作ったご飯を家族みんなでわいわい言いながら、一緒に食べます。もともと家族の仲が良いので、その環境に戻ってこられたのがうれしいです。

困っていることや課題はありますか?

困っていることは今のところないです。前職と比べると給料は少し減りましたが、実家で暮らしているため、影響はありません。課題をしいて挙げるとすれば理系出身ということもあるかもしれませんが、性格がすこしドライな部分があるところですかね。販売代理店の方にも「営業はマメさが肝心!」とアドバイスを頂いたこともあります(笑)。

転職してよかったと思うことは?

日々が楽しくなりました。仕事も今のほうが楽しいです。以前はPCでの仕事ばかりでしたが、今は人と接する仕事が多いので、自分に合っていると思います。代理店の方と話して、仲良くなったり、社外とのつながりを作ったりということが、営業の良さだと感じています。家族とも楽しく暮らしていますし、将来に対する不安も拭えました。

転職を考えている人にアドバイスをお願いします。

「自分が何を大切にしたいのか。それを大切にしながら生きていくためには、どうしたらよいのか」を考えることが大事だと思います。私の場合は、「何より家庭を大事にしたい、家庭を大事にするなら岡山だ」と流れを作っていきました。また、「過去の経験にとらわれず、自分の好きなものにこだわったほうがよい」ということも実感しました。私は、専攻が理系だということにとらわれて就職したことで、後悔しました。自分が楽しいと思えることをやったほうが、楽しいと思います。リージョナルキャリア岡山のような転職支援会社は、ぜひ活用したほうが良いと思います。私の場合は、自分では気づかない適性を提案いただき、新しい道が開けるきっかけとなったので、何事もやってみないとわからないですね。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

上野さんとの出会いのきっかけは、弊社が定期的に開催する大阪での相談会でした。地元岡山にお一人で暮らすお母様を支えたいという強い思い、覚悟を感じ、なんとかお力になりたいと思ったのをよく覚えています。上野さんの魅力は何と言っても明るく人懐こいキャラクターとコミュニケーション能力の高さ。前職でもコミュニケーション力を活かし周囲と信頼関係を築くことで結果を出しておられたとのことで営業職へのチャレンジをご提案。同時にアパレルが非常にお好きだったこと、社長や従業員の方々との相性が合いそうだと考えてジョア社をご紹介させていただきました。入社後は早々にムードメーカーとなり、社内の雰囲気がさらに良くなったと、経営陣より高い評価を得ておられます。

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