甲神電機株式会社
大家裕二さん(仮名・人事総務) 30歳
成長企業を管理部門から支えるやりがいと、プライベート時間の確保、双方を実現。
前職は社会保険労務士事務所で担当企業の労務管理業務全般をサポートしていた大家さん(仮名)。業務をこなすうちに、アドバイザーのような立場で外部から関わるのではなく、1つの会社の中で当事者としてやっていきたいという思いが徐々に強くなっていったという。転職活動を通じて出会ったのは、経営層の近くで管理部門の強化に取り組める大手電機グループ企業だった。仕事のやりがいだけでなく、プライベートな時間の確保も実現できたという大家さんの転職ストーリーを紹介する。(※本記事の内容は、2019年7月取材時点の情報に基づき構成しています)
- 転職回数
- 0回
- 転職期間
- エントリーから内定まで62日間
転職前
- 業種
- 社会保険労務士事務所
- 職種
- 労務管理業務全般
- 業務内容
- 給与計算・社会保険手続・就業規則他各種規定の作成・労務相談・官公庁調査対応・助成金申請代行業務など
転職後
- 業種
- メーカー
- 職種
- 人事・総務
- 業務内容
- 給与計算や旅費精算、社員研修・新卒採用活動のサポートといった人事・総務業務全般
当事者として自分の会社をより良くしていきたい
現在のお仕事はどんな内容ですか?
三菱電機グループである甲神電機株会社の総務部に所属し、給与計算や旅費精算、社員研修・新卒採用活動のサポートといった人事・総務業務を担当しています。当社の主力製品の一つは、車載用電流センサというもので、電気自動車やハイブリッドカーのモーター制御のための心臓部品です。自動車メーカー各社がEVやハイブリッドカーの開発を強化する中、当社製品は非常に重要な役割を担っています。当社は年々成長を続けており、2019年4月に本社第二工場の建設が始まり、2020年4月からの操業を予定しています。そして、さらなる成長を見据え、技術部門だけではなく管理部門の強化も必要な状況になっています。
入社前のご経歴を教えてください。
前職は社会保険労務士事務所に勤務し、担当企業先の労務管理業務全般を担当していました。具体的には、給与計算・社会保険手続・就業規則他各種規定の作成・労務相談・官公庁調査対応・助成金申請代行業務などです。
今回の転職のきっかけは?
何か大きなきっかけがあったわけではないのですが、業務をこなすなかで複数の担当企業のアウトソーシング先やアドバイザーのような立場で外部から関わるのではなく、1つの会社の中で当事者としてやっていきたいという思いが徐々に強くなっていきました。感謝して頂けるお客様もたくさんあったのですが、中には頼んだことをやってくれるだけでいいという業者的な扱いをされるお客様もありました。また、自分の力不足の面もあり、社内の人間ではないので情報を共有して頂けないということもありました。当事者として自分の会社をより良くしていきたいという気持が強くなったのが転職を考えるようになった理由ですね。
転職活動はどのように進めましたか?
最初はインターネットで情報収集を行い、希望に近い求人を取り扱っている複数の人材紹介会社へ登録しました。複数登録したのは、数社の人材紹介会社が同じ企業の求人案件を取り扱っている場合もあれば、1つの紹介会社でしかその企業の求人案件を取り扱っていない場合もあるからです。また、人材紹介会社を利用している求人企業は、人材紹介会社に手数料を支払う必要があり、それだけ人材に投資するという意志があって人材を大切にする可能性が高いと考えたからです。人材紹介会社に登録してみると、選考の日程調整や気になっていることを企業側に確認して頂けるなど、直接のやりとりでは難しいようなことでも企業側と交渉をして進めてもらえたことがとても大きかったですね。実際、前職は多忙だったこともあり、書類選考を通過したものの面接を受けられるのは約1ヶ月先でした。企業との直接のやりとりですと、そのようなことは少しお願いしづらいですが、スムーズに対応いただけて本当に助かりました。
今の会社に決めた理由は?
前職での労務管理の経験が活かせ、さらに人事・総務の経験を積めること。また自宅から通勤可能といったポイントなどありますが、決め手は甲神電機が成長企業であり、かつ勤務地が本社で経営者との距離が近いという点です。実は甲神電機とは別にもう一社、同時期に鉄鋼系の会社の事業所総務で内定を貰っていました。歴史もありしっかりとした会社と感じましたが、本社は他県にありました。これからの会社の成長性という点や三菱電機グループであり、研修制度や福利厚生が充実している点、そして当事者としてやっていく上でできれば経営者との距離が近い方が良いと考え、甲神電機に決めました。
良い職場環境に甘えず1日でも早く戦力になりたい
転職してから今までを振り返っていかがですか?
前職で労務管理の経験はあるとは言え、人事・総務としては未経験ですので、経験して覚えていかないといけないことはたくさんありますね。ただ、今回私が採用となったのは欠員補充ではなく、会社のさらなる成長を見据えての増員ということもあり、どんどん仕事を振られるということはなく、ひとつひとつ丁寧に教えて頂けているので本当に有り難いです。とは言え、それに甘えず、1日でも早く戦力になれるようにやっていきたいです。
転職によるプライベートの変化はありましたか?
自分の時間が増えました。前職は月に数回土曜日に出社していて残業も多かったのですが、現職は土日が完全に休みですし残業も前職のようなことはありません。買ったまま読めていなかった本もあるので、読書をする時間ができてうれしいですね。また、いままではあまり時間を確保できなかったので、資格の勉強といった自己啓発にも時間を使いたいと思っています。
今、大変だと思うこと、今後の課題だと思うことはありますか?
大変ということではないですが、やはり会社が異なるので前職とは仕事の進め方が違いますし、会社独自のルール・三菱電機グループ内でのルールもあるので、それらをできるだけ早く覚えて慣れないといけないなと思っています。仕事も今はサポート的なことが多いですが、早く自分から「〇〇をまかせてください」と言えるようになりたいです。また、会社制度の企画・運用といったことにも携わりたいと考えています。
今の会社に転職して良かったと思うことは?
総務・人事ということもあり、業務内容が幅広く、多くの新しい経験をして自分が成長できるという点です。また、前職では法の抜け穴を探す視点で物事を考えることが多かったですが、三菱電機グループ全体がコンプライアンスを非常に重視しているため、法を守ることを前提とした前向きな姿勢で業務に取り組める点も大きいです。そして、これは入社して強く感じたことですが、一緒に働く人たちが親切な人ばかりということです。転職活動の時に「一緒に働く人」という観点はあまりなかったのですが、実際に転職をしてみて、どんな人たちと一緒に仕事をするのかは非常に大事なことだと感じます。そういった点を意識せず転職をしましたが、今の職場は幸運でした。(笑)
これから転職を考えている方にアドバイスをお願いします。
どんな人たちと一緒に働くのかは、実際には入ってみないとわからないと思いますが、面接の中で感じ取れることもあると思います。相性というか、合う、合わないというのはあると思うので、その意味では面接でも飾ることなく自分をさらけ出すのが良いのではないかと思います。さらけ出した自分に興味をもってくれる会社であれば、その場の会話も盛り上がり、面接官の人柄やキャラクターもにじみ出てくるのではないでしょうか。