転職成功者インタビュー

株式会社岡山村田製作所
杉田逸郎さん(仮名・社内システム担当) 32歳

地元岡山に腰を据え、グローバル企業の社内システムを支える。

首都圏のシステム会社でチームリーダーとして数々のプロジェクトに携わってきた杉田さん(仮名)。杉田さんが父親の病をきっかけに岡山へUターンし、出会ったのはグローバルメーカーとして数多くのトップシェア製品を有する村田製作所グループだった。「プライベートの充実」だけでなく、「成長できる環境」も手に入れることができたという杉田さんに、地元岡山での仕事と生活について伺った。(※本記事の内容は、2019年2月取材時点の情報に基づき構成しています)

転職回数
0回
転職期間
エントリーから内定まで40日間

転職前

業種
SI
職種
SE
業務内容
業務システムの要件定義・設計・製造・テスト・および納品業務

転職後

業種
メーカー(電子部品)
職種
社内システム担当
業務内容
製造実行系システムの企画・開発・運用

システムを使う人たちの近くで

現在のお仕事はどんな内容ですか?

岡山村田製作所の情報システム課に在籍し、製造実行系システムの企画・開発・運用に携わっています。このシステムは生産活動における品質・コスト・納期を継続的に改善するため現場情報を収集し、評価・分析を通じて生産効率の最大化を目指すものです。岡山村田製作所では生産する製品によって4つの部門に分かれていますが、それぞれにシステムが導入されており、私はそのうちの1部門を担当しています。日々、製造現場の方々とコミュニケーションを図りながら、必要に応じた機能の開発を行っています。

入社前のご経歴を教えてください。

大学・大学院では遺伝子関係のことについて学び、当初はそれを生かせる就職先を探していたのですが、SEである叔父から聞いた仕事の話に興味を持ち、システム会社へ就職をしました。そこではチームリーダーとして10名程度のチームを率いて大手通信業者や公官庁向けの業務システム開発に携わっていました。

今回の転職のきっかけは?

今は落ち着いているのですが、約 4年前に父親が心臓を悪くして手術をしました。調子が悪いと言って病院で検査をしたところ即手術することになったんです。さらに母親が体調を崩すこともあり、私は長男ということもあってUターンすることを決めました。父親が小さいながらも事業をしており、当初は継ぐこともひとつの選択肢として考えたのですが、設備の更新などを考えると現実的ではないという結論に至り、転職活動に切り替えました。

転職活動はどのように進めましたか?

事業継承について考えていたこともあり、前職を退職して岡山に戻ってきました。転職をすると決めてからは、リージョナルキャリアを含め、計3社の紹介会社に登録をしました。転職活動は初めてでしたが、転職をした友人から話を聞く機会は何度かあり、転職支援会社に登録をしている人が多かったので、私も迷うことなく登録をしました。登録後、各社から連絡を頂きましたが対面で相談に乗っていただけたのがリージョナルキャリアでした。面談では前職での経験や希望の確認だけでなく、転職理由や志望動機、アピールポイントの伝え方などもアドバイスを頂き、実際の企業面接でのやりとりにおいて非常に助かりました。

今の会社に決めた理由は?

まず前職での経験を踏まえ、受託開発や客先常駐ではなく社内システム担当として自社のシステム開発に携わりたいという思いがありました。実際にそのシステムを使う人たちの一番近くで要望を聞きながら問題解決に取り組みたいと思っていました。社内システム担当ポジションで数社内定を貰うことができたのですが、その中で岡山村田製作所に決めたのはグローバルで事業展開し、いくつものトップシェア製品を持つ企業グループに身を置くことで自分自身を高められると感じたことです。また、体制や役割が整っているように感じた安心感もあります。内定を貰った他の企業は一人で社内システム全てを見ていたり、システムだけではなく総務も兼務であったり、よく言えば幅広くできるということかと思いますが、自分一人がどこまでを担うのか見えづらい面もありました。

現場がわからなければ問題解決はできない

転職してから今までを振り返っていかがですか?

現職はメーカーであり、かつ生産活動に直結しているシステムに携わっていますので、製品がどのように作られているのかを理解しないと対応が難しい面が多々あります。製造現場の方々からは様々な要望が出てきますが、生産活動におけるあるべき姿や現状の生産活動・業務がどのようになっているかを理解しないままでは議論もできませんし、それでは問題解決できません。そのため、業務理解を深めることを意識して積極的にコミュニケーションを図るようにしています。

転職によるプライベートの変化はありましたか?

やはり両親のそばにいるということで自分自身の安心感は違いますね。もし何かあればすぐに助けになれますから。ちょっとしたことでは、パソコンの設定やスマホの使い方などはすべて私に話がきますね(笑)。近くに詳しい人がいないこともあり、両親だけでなく親戚からも連絡があります(笑)。私からすると何てことはないのですが、年をとるとこれらのことの負担も結構大きいようでして、少しは役に立てているかなと感じています。

今、大変だと思うこと、今後の課題だと思うことはありますか?

生産活動の理解を深めるということです。主役は製造現場の方々です。でも、言いなりではいけませんし、自分の考えをもって議論ができるようでないとより良いものは生まれません。まだまだこれからですし、終わりがないものだと思いますが、そうなれるように日々勉強です。

今の会社に転職して良かったと思うことは?

成長できる環境であることを実感していますが、それでいて働き方も前職とは大きく変わりました。前職はかなり厳しいスケジュールでプロジェクトにあたっていましたので、深夜帰宅なども当たり前にありました。岡山村田製作所では、自社のシステムなので多少の融通が利くという面もあるでしょうが、限られた時間内でいかに生産性を高めてやるかという考えも強く、前職のようなことはまずありません。また、職場の皆さんの仲がとても良いいんです。各部署の担当の人が集まって行うレクレーション委員会にわたしも参加しているのですが、そこでの会話を聞いていると職場というよりも大学のサークルのような感じで本当に仲がいいです。前職では社員同士のイベントや交流機会はほとんどありませんでしたが、社員旅行や飲み会などの交流機会も多く、風通しの良さを感じています。

これから転職を考えている方にアドバイスをお願いします。

私は両親のことがありましたのでUターンすることを決め、転職をしました。実際に転職活動をしてみることで様々な会社の事業や仕事、環境、処遇について、また自分自身がどのように評価をされるのかも知ることができました。結果的にはこのタイミングで転職活動を行って本当に良かったと感じています。Uターンをしようかどうか、転職をしようかどうか迷っておられる方や漠然と思っている方は多くいらっしゃると思いますが、まずは動いてみることが大切ではないかと思います。動いてみることによって得られる情報は結果的に転職をしなかったとしてもその先のキャリアを考える上でとても価値があると感じました。

担当コンサルタントから

チーフコンサルタント 
瀬川 泰明

杉田さんが前職時代のあるプロジェクトを振り返りながら「カットオーバー後のバグやユーザーからの問い合わせ対応を行う中で、業務理解が浅かったことを痛感しました。プロジェクトを通して、ユーザーの業務をしっかりと理解した上で開発を行うことの重要性を学びました。」と仰っていたことがとても印象に残っています。この経験を通して気付きや反省があったからこそ、ユーザーに一番近い立ち位置で、業務理解をしたシステム開発に携わっていきたいと強く思うようになったものと思います。杉田さんはこの時の経験を常に心に秘めて、今日も現場に足を運んでいるのだと思います。

関連情報

求人情報

TOPインタビュー

転職成功者インタビュー一覧

ページトップへ戻る