2017.09.01
採用成功の秘訣<岡山の転職・キャリアコラム2017年9月号>
さて、中途採用活動の過程においてもっとも重要なのは、吟味してようやく内定を出した候補者に、最終的に入社を決意してもらうことです。優秀な人材との貴重な出会いを『内定辞退』で終わらせないためには何が必要でしょうか。以前にも取り上げたテーマですが、ここで改めて考察してみたいと思います。
1. 選考しつつ動機形成を
候補者にとっての一番の転職動機は、その企業の選考過程において、自らがそこで働く理由が見いだせるか、なのです。しかしながら企業側は、選考段階ではその人物の能力を見抜くことに重点を置いてしまいがちです。その結果、候補者が入社動機を形成する機会がなく、内定を出しても入社を辞退される、という事態が起こってしまうのです。では、一番効果的な動機形成の機会とはどのようなものでしょうか。それは、経営者自身が直接候補者に語りかけることです。当人に期待することや将来のビジョンなど、候補者にとっては非常に魅力的に映ることでしょう。
2. 選考期間の短縮を
・選考官の意思決定が遅く判断に時間がかかる
・選考官の中に日程調整の困難な方がいる
・複数の選考に同じ内容が含まれている
上記のような理由で選考日程が長引いているようなことはないでしょうか。その場合はぜひ、スケジュールの見直しをおすすめします。
なぜならこういった場合、候補者が入社後の働き方を想像した時、仕事をスムーズに進められないのではないか、という懸念を持つかもしれないからです。採用競争がより激化している昨今は、従来選考が長期に及ぶことの多かった大企業などでも、期間が短縮される傾向にあります。そのため採用競争に打ち勝ち、確実に優秀な人物を獲得するには、最重要戦略に『採用』を位置づけ、スピーディーな対応を取ることが不可欠です。選考の妥当な期間はおおよそ3週間、選考回数は多くても2回といったところでしょう。やむをえない場合は別として、上記に挙げた3つのような理由で選考期間が長くなってしまう場合は注意が必要です。
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